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安全ガラスについて |
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ウインドシールド発達の歴史 |
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初期の自動車はガラスとは無縁な存在であった。
それは、自動車とはいっても荷馬車に近いワゴンと呼ぶべき姿で
あった。一方、その頃の西欧には、コーチと呼ぶ立派な箱型馬車が
普及していてその車体にはガラスの入った窓がついていた。
自動車は自分で動くことに精一杯であったから、コーチ型ボディーは
とても重すぎて装備する事は考えられなかった。
もっともコーチ型馬車の場合でも その御者はオープンシートに乗って
おり、そこで必要になったのが風防メガネである。
自動車の馬力が強くなりスピードがアップするようになると運転者は
風防メガネを用いたが、それを顔の大きさに拡大して使用していた
がやがて車体に風防ガラスを固定したのが、ガラスと自動車の
出会いである。
この歴史が生活に溶けこんでいるため西欧では現在でも、
フロントガラスを「ウインドシールド」と呼んでいる。
また、日本では後窓(リヤーウインドウ)と呼ぶガラスは西欧では
明り取りの窓であ った歴史から、バックライトと呼ばれている。 |
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1925年〜
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自動車にガラスが普及したのは1925年頃で箱型ボディーが
普及したからである。
幌型で有名なT型フォードに対抗し、低価格な箱型セダン、
GM社のシボレーの出現である。
それ以前の箱型ボディーが専門業者の手造りの高級品で一般的
とは言えなかった。
さて、この様にして自動車の姿がコーチに近いものになると、
ガラスに対する関心も高まり安全ガ ラスの使用や黄色い光線除け
ガラスを用いるようになってくる。 |
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1930年〜 |
1930年(昭和5年)代初頭には、クロームメッキのサッシを
用いたりフロントを二枚にしたり、
1934年(昭和9年)にはクライスラー社のインペリアルがフロントに
カーブガラスを入れ、パッカードが水色のガラスを入れたりしている。
後部にガラスを入れたのはスチュードベーカーが早かった。
初期の自動車には、板ガラスが使われていたが自動車の高度化が
進む中で安全性への配慮が強く要請され、万一事故が発生しても
乗員に大きな損傷をさせないように研究されてきた。
また、運転に必要なクリアーな視界を確保し風雨、砂塵、飛来物
等に有効な防壁となり、車内部の環境を快適に保つための種々の
配慮がなされてきた。これらの要求から生まれたのが現在使用中の
安全ガラスで ある。
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強化ガラスとは |
強化ガラスは、普通のガラスの3〜5倍の強度をもち衝撃、圧力、熱変化等に耐え、万一破損しても
破片が細粒状になるので、たとえ損傷しても軽傷ですむため自動車だけでなく船舶、航空機等の
サイドガラス、ビルの出入り口等に幅広く使用されている。
強化ガラスの製法として、一般的に行われているのは板ガラスを強化炉にいれてガラスの軟化温度
近くの650〜700度迄加熱し、その後両面に空気を一様に吹き付けて急冷すると、表面が先に硬化
し安定した圧縮層が出来、衝撃に対する強度が強化されることになる。
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部分強化ガラス |
部分強化ガラスとは、強化ガラスの特性を有しているが破砕した場合でも運転者席直前の一部を
とおして運転者の視界が確保できる様に、中央部については特殊な熱処理を行って破損時においても
比較的大きな断片のままで残し、視界を全く失うことがないものである。
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合わせガラス |
安全ガラスのもう一つは、合わせガラスである。
2枚の薄い生板ガラス(約2ミリ)に透明で接着 力の強いポリビニールブチラール(PVB約0.8ミリ)を
はさみ、油圧または空気圧のオートク レープ(圧力ガマ)に入れ、120〜130度約15?/cm2)で
圧着し製造します。
ですから 万一強い衝撃を受けて破損しても、強靱な中間膜によって衝撃の部分だけがキズまたは
ヒビとなり 、残りの部分への影響は起こらず、破片の飛散を防止することが出来ます。
また貫通しにくく、きわめて安全性が高いガラスです。
1970年以前の合わせガラスは、ガラスの部分が約3ミリ以上もあり、PVBの部分は薄く、
製品としては厚く、重いものでありましたが、現在では薄いガラスとより厚いPVBの採用により、
強い合わせガラスが出来るようになっている。なお標準品の2倍の厚みの中間膜を使用し、
より安全度の高いHPR合わせガラス(High Penetration Resistance 高貫通抵抗ガラス)も
あります。
日本における規則では、安全ガラスと言うと前述の強化ガラス、部分強化ガラス、合わせガラスの
いずれを使用しても良いことになっていたが、昭和58年度で77%が強化ガラスとなっていた。
これは合わせガラスのコストが強化ガラスの2倍弱(8〜10万工賃込み)と言うのが、最大の理由
だという。 ところが車輌事故も、欧米型のものに変化しつつある現在、高速道路等で、風圧、飛石等の
衝撃で 突然蜂の巣状に割れ、不幸にして失明したり、身体ごと車外に飛び出したりする危険な事故が
多発 している。
このため運輸省では、道路運搬車輌法の保安基準を改定して、昭和62年2月より全車 種に合わせ
ガラスの使用を義務付けを行ったのである。
西欧諸国では、早くから合わせガラスを採用しており、その普及率はアメリカ、スウェーデンなど
9ヶ国で義務付け、また制度化していないものの、西独は100%、イギリスでは85%となって いる。
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